【株式投資したい次世代技術これから伸びる産業】蓄電池

投資の基本は地域、産業、企業、これから伸びるものへの投資が基本。しがない個人投資家もどきにとっては地域は日本、アメリカ、中国、その他新興国。企業はインデックスなどのチョイス任せ。となるとあとは産業の選択が肝になるかと。

こういった中、次世代の金のなる木の生える産業を色々考えたり、調べたりする必要があります。

本ブログカテゴリは、次にくるかなと思える産業や技術分野について、記録に残していき、自分と同じ、小さな投資家の皆さんの参考になればと思います。

今日のテーマは蓄電池です。

蓄電池は現在でも十分に注目され、伸びている分野です。今更と思う方もいるかと思いますが、この分野はこれからだという大きな根拠が2つあります。

1つ目は、EVです。現在蓄電池は携帯電話を中心に発展してきています。最近では災害を意識した家庭用蓄電池もたまに聞くようになりました。

携帯分野においては、現在のエネルギー密度でも十分な携帯性を確保でき技術革新の重要性は低下してきているように思います。

しかし、EVの世界では2つの観点において全くもってまだ赤子の状態。

一つは技術革新。EVにおいてバッテリ重量は数百キロのオーダーで車の性能や居住性を著しく侵害しています。また重いためにさらにエネルギーが必要で余計に重くなるという悪循環。さらに現在の主流であるリチウムイオン電池は車の安全にとって致命的な発火の問題が付きまとい、要らぬコスト高に。

スマホで十分なエネルギー密度はEVの世界ではまだまだ多くの技術革新が必要です。世間のニュースでも全固体電池がどーのこーの言っているのはこのためです。EVにおける蓄電池はコストは補助金頼みでようやく伸び始めたレベル。エネルギー密度や安全性は電極に使う物質によるため、ここで大きなブレークスルーがあると、EVの爆発的な普及に拍車をかけることは間違いありません。

EVで電池業界が化ける2つ目の根拠はこのEV普及による桁違いの蓄電池のボリューム増加です。我が国日本ではスマホは一人一台(実際は複数台)です。車はどうですか?

そう、車も一人一台(正確には大人限定かな)。日本では年間で250万台も普通自動車が生産されています。

このようにスマホとオーダーレベルで同じ生産数の市場でバッテリが普及することになります。

ここで一台あたりのバッテリのボリュームはどうですか?数十グラムから数百キロへ化けます。バッテリの需要が重量レベルで4桁です。このようにEVの普及はバッテリの市場規模を爆発的に向上させます。最終的には一台あたり数十万円規模になるでしょうから、三十万円としても日本で普通車の50%がEVになったとしたら3750億の市場です。少し目線を変えて、車の10%としてもトヨタの売上からしたら、トヨタだけで1兆規模。

このように。EVの普及によって電池業界は大きな技術革新と市場の増大が想定されます。EVが普及する2030 から2050年代の投資先としてはまだまだ有望株ではないでしょうか?

続いて蓄電池がこれからだとする第二の根拠です。それは自然エネルギー太陽光発電の普及です。

地球温暖化防止に向けたCO2削減の流れは、もう止まらないでしょう。その中において有望な太陽光発電は今後もさらなる普及が見込まれます。個人レベルもそうですが、世界的にはメガソーラ、ギガソーラと言われるレベルの大規模な太陽光発電設備の建設が進んでいます。インドなどの砂漠地帯などは無価値だった土地がまさに大化け。雨も振らない最高の環境になります。現在の発電効率でも世界の砂漠のほんの一部で全世界のエネルギーを賄えるほど太陽エネルギーは膨大です。

しかしこの太陽光の最大のネックが夜に発電できないこと。日本でも太陽光の普及で深夜電力の価格見直しが始まっています。

送電網を国をまたいで広げて供給するなんてのもありますが、まだまだ眉唾物です。

私が次世代の投資で注目するのは個人レベルの発電。それは先のEVと密接に関連します。自動車業界で発展した蓄電池技術は家庭用発電とベストマッチします。それは発電規模が家庭用エネルギーにちょうど良いからです。蓄電池技術が進歩することで家庭用蓄電池も安価に供給可能になります。

昼夜の課題に加え、天気の課題もある太陽光発電ですが、数日間の発電が賄える蓄電池システムが普及すれば完全な電力自給が実現します。一般ファミリー家庭の電気代は年間20万として家の耐久年数を30年と概算すれば、600万。メンテナンスコストを考慮して400くらいでシステムが実現できれば、一軒家は完全にエネルギーフリーが実現します。太陽光パネル100万、蓄電池100万なら爆発的に普及するんじゃないでしょうか?EVで普通にバッテリが載る価格になれば十分な可能なコストです。

新築戸建ての21年度着工数はおよそ42万個。電池が100万なら4,200億円の市場規模です。

EV普及によってEV普及と同程度の新たな市場規模の世界が広がっているわけです。

更には今では走行距離であまり普及しない小型のEVガジェットも一人一台なんて世界が広がっているかもしれません。

情報通信機器のバッテリはこなれてきましたが、動力としてのバッテリはまだまだ黎明期。大化けに期待です。

今後はバッテリ関連のETF、ファンドがないか調べて見たいと思います。

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