【八ヶ岳の虫事情:八ヶ岳は虫だらけ】最大の天敵、カマドウマを知り、その対処法を考える。

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八ヶ岳での別荘生活をするにあたって避けて通れない虫。まさに虫だらけの虫楽園です。その中でも厄介なのがこのカマドウマ。こいつがやばいのはその大きさとジャンプ力。また、久しぶりに別荘に行くとこやつの亡骸が多数なんてことも。別荘を購入するまで数十件の物件をみたが、しばらく使用していない別荘には決まってこやつの大量死骸がありました。最もひどかったのはキッチンの前のフロア全面に100を超える死骸が転がっていたというもので。客に見せる前に片付けようよと思ったものです。まぁ、現地にいる人にとってはいて当たり前なのかもしれない。

他にもいろいろな虫がいるが、とにかく家で発見したときの難易度はこいつがダントツ。別荘選びでもカマドウマがいない、少ないが最も大きな判定基準だった気がします。

このカマドウマに対処するにあたって、まずは敵を知ることから始めました。

カマドウマの名の由来

カマドウマの名前の由来は、昔の台所にあったかまどに良く出現し、背中が大きく丸まって馬の背に似ることからこの名が付いたらしい。水場やトイレにいることから衛生的なイメージがありませんが、衛生上も問題はないそうです。

カマドウマの生態

カマドウマは夜行性で国内には14種類ほど生息するそうです。湿気かこもるところを好み昆虫の死体や野菜くずなどを食べます。森の中ではじめじめした場所に生息します。寿命は2~3年といわれています。その生態系はまだ未解明な部分もあるそう。秋口に小さなものがよく見かけられるので、そのまま越冬して春先から餌を食べて成虫になるといった感じでしょう。

人にはめっぽう嫌われ者のカマドウマですが、森の生態系において非常に重要な役割を果たすそう。

なんとある研究においては渓流のサケ科の魚が年間に得る総エネルギーの実に6割くらいをカマドウマから得ていたという。

実はカマドウマを宿主としたハリガネムシが交尾のためにカマドウマを操って川に飛び込ませるというのだ。

川でハリガネムシは交尾後産卵し、水中昆虫などに住み着き、その水中昆虫を食すカマドウマが新たな宿主となり、成長したところでまた川に戻っていくというサイクルが繰り返されるという。この過程を通じてカマドウマは魚の貴重な栄養素となる

こう思うとカマドウマという生き物への嫌悪感は多少薄れ、非常に悲しい生き物のように感じてしまう。

カマドウマが台所、お風呂場に多いわけ

湿気が多いところを好むから台所やお風呂と連想が行きそうだが、少し違うと思う。カマドウマ別に台所を目指しているわけではない。私が検討していた別荘は多くは旧来の排水設備で、台所やお風呂の生活排水はそのまま家の横の排水溝につながっている。排水溝を恐る恐る開けてみるとやはりいました、カマドウマ。昭和の終わりに建てられた別荘の排水なんて樹脂の直管でお風呂や台所に直通です。台所は封水がありますが、毎日暮らしていれば別ですが、別荘のような活用であればすぐに乾いて通通です。お風呂に至ってはまさに直通でした。カマドウマは外の排水から上がってきて家に侵入しそこで飢え死にしているといった方が正解なのではないでしょうか。

カマドウマの侵入を防ぐ方法

上記の通りですので、我が家ではお風呂場の排水に下のような逆止弁を設置しました。お風呂の方は栓をすることで対処します。

流しは封水は切れてしまうので、やはり物理的な蓋をきちんとして帰るのが最善だと思います。

この3点を実施しただけでカマドウマの侵入はほとんどなくなり、年に1,2回あるかどうかといったレベルになりました。

その他の対処法

別荘の不動産屋さんも別荘エリアに住んでおり、対処法としてバポナという防虫剤を教えてもらいました。

実は1年目はこれを付けたのですが、それ以降はやっていません。ですが、なくても状況は特に変わらないので我が家的にはバポナは不要の判断です。不動産屋さん曰く、大量発生するような年もあるそうなので、そういったときにはこういったものでの対応が効果的かもしれません。

このほかにも家の隙間埋めなどいろいろやりましたのでその辺のことは下記の記事を参考にしてください。

そのほかの虫については森林香という香取線香が有効です。こいつがあればウッドデッキでのBBQの時や庭仕事が快適になること請け合いです。

それでは皆さん、虫と折り合いをつけて素晴らしい八ヶ岳ライフを。

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