すい臓がんに対して動注療法という選択肢

8月から始めた、アブラキサン・ゲムシタビン療法を続け、CTでの判断は奏功

奏功という判断ですが、癌の増大が横ばいながら少しずつ成長しているそうです。このまま指をくわえていてはジリ貧です。癌を小さくするにはプラスアルファが必要です。

現在のプラスアルファ治療は漢方

現在、抗がん剤治療に加えて漢方を併用していますが、そこまで含めて横ばい。漢方の処方を変えるという選択肢もありますが、せっかく聞いているものを変えるには勇気がいります。漢方はそのままで何か足すものが欲しい。

そんな折、見つけたのが動注治療です。

もともと肝臓がんに対する肝動注が有名で、あしの付け根から動脈にカテーテルを通してがん細胞の近くまで接近し抗がん剤を投与する治療です。

通常の抗がん剤治療における静脈点滴に対し、抗がん剤をがんに直接届けることができるため、効果的に充てることで治療効果を高めます。

静脈点滴の場合は一旦心臓に戻って体全体に分散されるため、他の細胞への影響も含めがん細胞に行く抗がん剤の料が制限されます。一方動注治療は動脈に入った抗がん剤は全て癌細胞のある臓器に行くため、抗がん剤の量(濃度)を高めることができ治療効果を高めることができます。

ただし、癌細胞を通って静脈へ流れた抗がん剤は心臓を経由して体全体に分散されるため、2巡目以降は通常の抗がん剤と同じです。なので、1巡目でがん細胞にどれだけ抗がん剤の有効成分が停留できるかが勝負です。

特定の臓器に集中的に当てられるため、抗がん剤の総量自体は多くないので、2巡目以降で体に分散された場合の血中濃度は通常の抗がん剤と比べて低いため、副作用も抑えることができます。特に肝臓は1巡目で解毒されることもあり、肝臓へいった抗がん剤はほとんど副作用を起こさないとも言われています。

このような動注治療ですが、使用する抗がん剤はfolfirinoxに用いるもので5FUをベースにします。

動注治療は今のように膵がんに対する抗がん剤がない時代にはよく使用されていたそうです。

抗がん剤ができてきて標準治療が抗がん剤治療となった今では、治療の選択肢がなくなった場合に使用するケースがあるとのこと。

治療効果という側面もありますが、すい臓、肝臓以外に転移していると使えないということと、カテーテル治療は手術になるため、抗がん剤治療のように頻繁に行うことも難しいです。実際動注のみの場合は一回のカテーテルで数日にわたって投与したりなどすることもあるそうです。

すい臓の動注治療はすい臓がんのできた部位によって難しさが変わります。

私のすい臓がんの部位は膵体部ですい臓の中心部。膵体部にアクセスする動脈は周辺臓器へもアクセスしつつ、別経路を通ってまたすい臓に戻ってくるなど、経路が複雑です。実際5経路くらいに及んでしまうそうです。さらにどこをどう流れるかは実際に確認しないと分からないため、造影剤で確認しながら経路を判定する必要があります。

さらに、周辺臓器へ向かう血流を抑えるために血管を止めたりする必要もあります。止めた血管の血流は別経路を通って反対側からきちんと流れるそう。人間の体ってすごいなと思いました。

膵頭部、膵尾部の場合はここまで複雑になることはないそうです。

このようにすい臓の動注治療は治療自体が難しい側面もあって、効果的な抗がん剤が出てくるにつれ、減少してきているそうです。しかし、逆に言えば治療効果自体が悪いわけではないのです。

奈良医大のすい臓、肝臓動注治療

奈良医大ではこの動注治療を治療の選択肢がなくなった=folfirinoxなどが利かなくなっている患者で肝臓転移のある膵がん患者に対してこの動注治療を行っていることをネットでしりました。奏効率は適用事例に対し7割(下記奈良医大記事参照)を誇るとのことです。

抗がん剤が効かないというのは癌に耐性がついてもう全然効かなくなっていると思っていましたが、濃度が足りないというケースがあり、動注療法で濃度を上げるこでと効くということが期待できるのです。

奈良医大の治療ですが、私もまだ、肝転移のみのため、適用事例に該当します。ただ、奈良医大のサイトでは標準治療終了後とあり、現在アブゲムが奏功しているので、その点で対象外。

現在の抗がん剤治療が効かなくなってからなんて悠長に待っていて、他の臓器に転移して選択肢がなくなっては困ります。とても待ってられません。

選択肢がなくなってからの後ろ向き治療ではなく、ここで一気にがんをたたくんだという前向き治療として受けたい。

ということで、動注治療を行ってくれる病院を他で探し見つけることができました。

ただ、最初に見つけた病院は九州の動注治療が特異な病院です。実際全国各地から患者さんがいらっしゃるそうですが、やはり中部からは遠い。他になければここしかないと思いセカンドオピニオンを受けたうえで受診を決意。

主治医に相談したところ、なんと関連病院に相談してくれまして、近場で治療を受けることができるようになりました。がん治療はやはり受動的に待っているだけではダメだと本当に思いました。主治医がなにも言ってくれないと嘆く前に自分で行動を起こすことが重要です。そうやって自分の気持ちを伝えることで主治医も数ある選択肢の中からアドバイスができるんだと思います。

動注治療を取り入れた時点で、現在のアブゲム治療ももはや標準治療ではなくなってしまいます。

現在のアブゲムの抗がん剤治療は、標準治療の指示にのっとって実施しています。しかし、これに動注治療を入れてしまうと、抗がん剤の投与量の妥当性も不明となり、標準治療としての効果に影響が出てしまいます。

確かにそうですが、逆にこのようなケースで抗がん剤の投与量を調整するような裁量があっても良いのかとも思いました。生死に直結する病気ですから責任問題もあるとは思いますが、多くの患者の平均値的な投与量で行う抗がん剤治療に疑問を覚えてしまいます。動注治療で抗がん剤の血中濃度が上がることで効かないと言っていた抗がん剤が効くということは、患者の体力や副作用を見ながら適正量をコントロールすることで抗がん剤が効くという人がもっと増える可能性があるということだと思います。

そのような目の前の患者と向き合い、話し合い、患者一人一人へオンリーワンの治療を行うことができる医者や病院が増えると良いなと思いました。そのためには、そのような選択を行う上で結果に患者が責任を負う覚悟も同時に必要だと思います。

今回私は、これからのリスクは全て自分で背負う覚悟をもって、この治療を受けることを決めました。

治療自体はアブゲムの休薬期間1週間を使って動注治療を受けるので、現在の抗がん剤治療のスケジュール自体に変更はありません。

休薬して体調が良い1週間を使うのは辛いですが、ここが踏ん張りどころだと思って頑張ろうと思います。

実際の治療自体は改めてご報告したいと思います。douch

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